開湯200年を超える伝統の湯、元湯 湯ノ原温泉「霊泉亭」。
その源泉を育む森の木を最大限活かし、新たな生命を吹き込むプロジェクトが始動しました。
先祖代々受け継いだ裏山の樹々。
伐る木はもちろん、残し育てる樹の成長をもイメージし、森づくりも進めます。
そのため、森を壊さない小型の林業機械と、宮城では3年ぶりとなる「馬搬」でのハイブリット林業を導入。源泉湧き出る、お不動様が祀られたお社周囲の御神木は、人馬一体となっての搬出。
寒伐りの伐り旬の新月にチェンソー伐採、山土場での葉枯らしも行いました。
その大切な森の木を用いる板倉建築は大工さんの技術を継承し、伝統的な継手仕口を用いて木を組み、日本古来の優れた木造建築技術を現在の建築に応用。立派な御神木はその立木のサイズをそのまま活かし、浴場のタイコ梁となります。
日本原産のスギの木、豊富な森林資源は、循環的利用ではじめて持続可能な森となり、未来の暮らしへと、その使命をつないでいきます。