自然に寄り添い、地域に開く家(大崎市岩出山)【住まい手の声】

大崎市の一級建築士事務所・スタジオシンクロールの渋谷大輔さん、ひでみさん夫妻が子どもたちと暮らす新居を紹介しよう。

 

里山と小川に囲まれた風光明媚なロケーションに建つ

渋谷さん宅。

 

建築家の大輔さんは自ら、内と外が緩やかにつながる空間を意識しながら、大屋根を生かした軒下をポイントとする住まいをプランニング。

 

そこにサスティナライフ森の家ならではのスギやヒバ、ブナ、キハダ、タモ、ヒノキ、クリ、ナラといった多種多様な無垢材と、熟練の職人の技が融合し、2人が求める理想の家が完成した。

 

生活するための住居スペースと、造形教室を軸とするワークショップスペース「ノキノシタ」を、玄関を中心に左右に分けた渋谷さん宅。

 

新居は、この場所に以前あった古家を解体して建て替えており、古屋に残っていた箪笥や小道具などもリユース。

また、カウンターをDIYしたり、珪藻土を壁に塗ったりと、夫婦自ら設計以外にも積極的に関わっていった。

 

 

首都圏を含め、建築家として第一線で活躍してきた大輔さんは、

同社の家づくりを振り返り、

「職人との距離感がとても近く、現場の意見を聞きながら、

チームとしてベストを導き出すことができました。

自然素材を使い、こんなにも気持ちの良い家ができることに、

あらためて感激しています」と話していた。

 

**********

 

studio syncroll

「シンクロ」(共感)して「ロール(巻き込む)拠点に!

 

今回、サスティナライフ森の家がタッグを組んだ

一級建築士事務所・スタジオシンクロールは

「よく遊び、よく建てる。」をコンセプトにする。

 

大崎市出身の大輔さんは大学院修了後、首都圏で建築家として経験を積みながら、

内装デザイナー・臨床美術士でもあるひでみさんと共に

コミュニティーづくりにも携わってきた。

 

大輔さんの古里へのUターンを前に、ひでみさんの心にあった3つの不安(①仕事②友人③寒さ)のうち、

①②は持ち前のバイタリティーですぐにクリア。

 

③のみ残っていたが、

「断熱・気密がしっかり考えられたこの家の完成で全て解決しました!」と喜ぶ。

 

宮城に移り住んでから、地域の魅力にあらためて気づかされたという2人。

ワークショップスペース「ノキノシタ」では、

五感を刺激する造形教室やイベントも開催予定だ。

 

 

「気軽に立ち寄れる地域に開く場所にしたいです」と渋谷さん夫妻。

 

自然に寄り添い、地域に開く家(大崎市岩出山)

写真一覧※写真をクリックしてください

日差しをうまくコントロールしつつ、建物を風雨から守るための深い軒

日差しをうまくコントロールしつつ、建物を風雨から守るための深い軒

ブナの丸太柱がLDKのシンボルに

ブナの丸太柱がLDKのシンボルに

梁・天井、床、建具、家具や壁。表情の異なる自然素材を散りばめた室内空間

梁・天井、床、建具、家具や壁。表情の異なる自然素材を散りばめた室内空間

グレーの漆喰塗りがインダストリアルな雰囲気を演出する 書斎

グレーの漆喰塗りがインダストリアルな雰囲気を演出する 書斎

2階寝室に配した大窓からは、豊かな自然風景が楽しめる。

2階寝室に配した大窓からは、豊かな自然風景が楽しめる。

造形教室を軸とするワークショップスペース「ノキノシタ」

造形教室を軸とするワークショップスペース「ノキノシタ」

土間スペースには薪ストーブを設置

土間スペースには薪ストーブを設置

垂木は通常より間隔を狭く配置し、 強度と意匠性を上げた

垂木は通常より間隔を狭く配置し、 強度と意匠性を上げた