前浜マリンセンター【住まい手の声】

 

震災によって流出した前浜マリンセンターが、行政主導ではなく住民主体で再建されました。

地元の人たちで地域材を伐採したり、間取りを議論したり、ワークショップで焼き杉やウッドデッキを製作しました。

竣工した2013年9月からインタビュー時(2月)までの間で、すでに80回以上も利用されています。

そこで、マリンセンター再建までの道のりや使い心地などを、前浜マリンセンター建設委員会の畠山友美子さんに聞きました。

 

 

「コミュニティセンターを作っているのではない。コミュニティを作っているんだ!」

 

 

 マリンセンター再建の話が最初に出たのは、2011年の4〜5月頃だったと思います。まだみんなが避難所にいるときだったので「家も建ってない人もいる」との思いもありましたが、「再建しよう」との意見が多く出たり、二度の住民アンケートで賛成多数(二度目のアンケートでは96%の賛成率)が得られたため、再建を決意しました。

早くセンターを再建したいとの思いは募りましたが、私たちは多くの住民が作業に参加できるようなスタイルを選びました。それは委員長の「コミュニティセンターをつくっているのではない、コミュニティをつくっているんだ」 の言葉の通りです。建てた後も多くの人に愛着を持って利用してもらいたいと思い、出来ることはみんなでやる、を合い言葉に12回にも及ぶワークショップを開催してきました。今まで地域のイベントには顔を見せなかった人も参加してくれて、やってきて良かったな〜と思っています。

 

 

走り回る子どもを叱る親を見なくなりました

 

センターを利用して思うのは、走り回っている子ども達を叱る親を見ないことです。

普通、ショッピングセンターとか公民館で子どもが走り回ると、「危ないから走るんじゃない!」って親は叱るじゃないですか。だけど、センターではそんな姿を見たことが一度も無いんです。むしろ、「どんどん遊べ」って言っているくらい。木だから危なくないし、安心するのかな〜って思っています。

大人ものびのびと過ごしています。寝っ転がっている人もいますよ。会議の雰囲気も凄く良いです。木のぬくもりを感じられるセンターになりました。

 

 

【インタビュー後記】

センター竣工から5ヶ月間で、すでに80回も利用されている前浜マリンセンター。

インタビュー当日もセンターで開催されるシンポジウムの打ち合わせをしていました。

子ども達が走り回っている写真を見て、良い建物になったな〜と実感。

これからも、親も子ものびのびと過ごしてほしいです♪♪

 

 

 

前浜マリンセンター

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